皆様こんにちは。
“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。
本日は
住宅メーカーの信頼度合いを測る質問について
をご紹介致します。
当たり前かもしれませんが、営業マン自社の商品を本当に落とすようなことは言いません。(スポット的にウィークポイントを話すことはありますが)
住宅検討において「長持ちするかどうか」「品質維持が長期間されるかどうか」は非常に重要なファクターですよね。
これらについて自社商品を悪く言う営業マンはいないと思います。
どの営業マンも「ウチの住宅は品質が良いので長持ちします」という説明をするでしょう。
けれどメーカーによって差が生まれることも事実。
ではどうすれば良し悪しを判断できるのでしょうか。
実際にそのメーカーで建てた友人や知人に聞くことも良いですね。しかし比較は曖昧になってしまいます。同じ時期に建てた人を探すのは困難ですし、判断はその人の主観に依存してますからね。
私からオススメしたいのは
保証年数を聞くこと
です。
なぜ保証年数なのか
保証年数は言い方を変えると「どれだけ自信があるか」です。
メーカーは数々の計算や実験を重ねて“耐用年数”を算出します。
例えばその結果、耐用年数が30年であった時、アナタがメーカーの人間だった場合、保証年数を30年にしますでしょうか。
怖くて出来ませんよね。耐用年数が30年だったならば保証年数はそれよりも短く設定する筈です。
自社の商品に絶対の自信があればもしかしたら20年の保証年数に設定するかもしれません。
逆にそこまでの自信がなければ15年の設定にすると思います。
このように“メーカー側の本音”が“保証年数”に表れるわけです。
どの保証年数をチェックすれば良いのか
住宅は各項目ごとに異なる保証年数が設定されています。
例えばパソコンのように「これは保証期間2年です」というように1つにまとまっていないんですね。
チェックして頂きたいのは下記の3つの項目です。
- 構造躯体の保証年数
- 防水の保証年数
- 外壁の保証年数
構造躯体の保証年数について
構造躯体とは住宅の骨組みにあたり、最も重要な部分です。躯体が損傷もしくは変形、劣化すると安心して住めませんよね。
地震などの天災を除き、なにか不具合があった場合に無料保証してくれる期間が必ず設定されています。
15年〜20年の無料保証期間を設けているメーカーを選びましょう。
これがもし10年なのであれば、上述の通り、「本音としては自信がない」ということになります。
防水の保証年数
住宅とは雨風を防ぐもの。室内に雨が入り込んでくることはないにしても、外壁内に雨が入り込んでしまっては結露の原因、腐食の原因、断熱材劣化の原因になります。
これらも構造躯体と同じく必ず保証期間が定められています。
こちらも15年以上、出来れば20年の無料保証を設けているメーカーを選ぶことをオススメ致します。
外壁の保証年数
外壁も同じです。例えば塗装が剥がれ、外壁としての機能を果たせなくなった場合、塗り替えが必要になります。
これらを保証する期間をしっかりチェックしましょう。
推奨としては20年です。
塗装外壁(塗装によるコーティングで劣化を防ぐ外壁)の場合は保証期間5年程度のメーカーが多いのではないでしょうか。
これが無塗装のタイル外壁等の場合、20年無料保証してくれるメーカーもありますよ。
無料保証と有償保証の違いに注意!
パンフレットなどで保証期間のページを見ると「最長30年無料保証!」などと良いことを大きく書き、不都合なことを小さい文字で書いてあるケースが多く見受けられます。
例えば大きく「最長30年」と書いてあり、下の方に小さく「但し10年ごとに有償点検、メンテナンスを受けていただいた場合」と書いてあることも。
結果、無料ではないですよね。
私には「建てたお客様からお金を落としてもらおう」という考えが垣間見れてしまい何となく気分が悪い。。。
それなら小細工なしに「20年間完全無料保証」の方が信頼できます。
私が住宅メーカーに勤めていた時には20年以上の完全無料保証を付けているメーカーは見つかりませんでした。
本当に迷った時の判断材料にも
検討終盤、どちらのメーカーにするか決めきれない!どっちでも大満足だ!という状態になった場合、保証期間で決めても良いくらいです。それくらい大事なものだと私は思います。
20年後、30年後というと想像するのが容易ではなく、先のことすぎて優先順位が下がる項目なのかもしれません。
建築した時に0歳のお子様が成人を迎えているわけですからね。。。
けれど住宅は一生に1度の大きなお買い物。
長持ちすることこそが最も優先すべき項目だと私は思います。
それではまた。
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