皆様こんにちは。
“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。
本日は
住宅の基礎について
をご紹介致します。
住宅検討において基礎は外せない検討要素だと思います。
基礎とは
基礎とは住宅の土台のようなもの。下の画像が基礎です。
画像参照元:http://www.yu-to1996.jp/pc/case3.html
重たい建物を支える非常に重要な部分です。
しかしながらお客様とのお話をしているとあまり興味がないように見えます。構造躯体の話や断熱性能の話の方がインパクトがあり、基礎はどうも地味なんでしょうか。。。基礎についてのご質問を頂くことは非常に稀でした。
地震の力を最初に受けるのは基礎
地震は地面が揺れるわけですからまず基礎に力が加わります。
基礎の作りがどのようなものなのか、によって建物の揺れも変わってきますし、建物が受ける被害も変わってくるのです。
建物の耐震性能を向上させるのも重要ですが、基礎の力も重要なのです。
基礎のリフォームは出来ません
建築してから数十年後、屋根のやり替えは出来ますよね、劣化したバルコニーを交換することも出来ます。
けれど基礎のやり替えは不可能。防蟻処理などのメンテナンスは出来ますが「基礎の交換」は建て替えと同じ工程になるのです。基礎の性能や寿命、強さをしっかりと検討しなければ後で後悔しかねません。
いかがでしょうか。
基礎の重要性はご理解頂けましたでしょうか。
それでは基礎の種類と選び方のお話に参りましょう。
基礎には大きく分けて2種類あります。
- 布基礎
- ベタ基礎
布基礎について
布基礎とは下記のような基礎のことです。
画像参照元:http://sekio.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-6d58.html
布基礎のメリットは費用を抑えることが出来ることです。
ベタ基礎と比べて配筋の量やコンクリートの量を抑えることが可能な為、安価に仕上げることが可能です。
上記の画像のように土の部分には荷重をかけることは出来ず、線で支えることからライン基礎なんて呼ばれたりもします。
ベタ基礎について
ベタ基礎とは下記のような基礎のことです。
画像参照元:http://www.toryoclub.com/event/2007/11/post_47.html
布基礎では土が見えていましたがこちらはコンクリートで覆われていますよね。つまり先ほどのように線で支えるのではなく面で支えるのがベタ基礎の特徴。
ベタ基礎のメリットはいくつかあります。
- 地震の際に建物が揺れにくい
- 地盤沈下が起こりにくい
- 床下からの害虫をシャットアウトできる
- 床下の湿度が安定しやすい
これらのメリットがある代わりにコストが高いというわけですね。
床下の害虫や湿度についてのメリットは理解しやすいと思うのですが、何故揺れや地盤沈下に関係するかをご説明致します。
画像参照元:http://intericoo.com/2005/11/post_251.html
上の画像は布基礎とベタ基礎の支え方を比較したものです。
支えている面積が大きいほうが力が分散されて負荷がかかりにくくなります。
また、地盤沈下が起きた際にも影響を受けにくく、仮に傾いてしまったとしても基礎全体が繋がっている為、ポンプアップすれば修繕が可能です。
例えば、小さな小舟で海に出るととっても揺れて船酔いしますよね、一方大型フェリーであれば優雅にシャンパンを飲むことが出来るほど揺れません。
これは接している面積の多寡によって決まっていて、建物でも同じように接している面積が大きいほど揺れない、という理屈です。
この質問を営業マンにしてください。
さて、基礎の概要をお分かり頂けたところで、「営業マンになんて質問をすれば明確な答えが返ってくるのか」についてお伝え致します。
オタクは布基礎ですか?ベタ基礎ですか?
布基礎だと絶対にダメ!というわけではありませんが、ベタ基礎のほうがメリットは多くあります。
メーカーの比較をする際にチェックしておきましょう。
オタクのコンクリート打ち込み強度はいくつですか?
コンクリートの打ち込み強度とは施工強度を表していて、耐用年数に関わります。住宅でしたらおそらく下記2つのどちらかの答えが返ってくるはずです。
- 18N/mm2
- 24N/mm2
単位はニュートン パー スクエアミリと読み、1平方mm当たり18Nの力で打ち込むという意味です。
それぞれの耐用年数は下記の通り。
- 18N/mm2:約30年
- 24N/mm2:約65年
殆どのメーカーが後者だとは存じますが、念のため聞いておいてください。
もしも前者だった場合、30年後には基礎のやり替え、即ち建て替えをしなければいけない可能性があります。
布基礎なのかベタ基礎なのかは考え方次第ですが、18N/mm2で打ち込んだ基礎は避けるべきだと思います。
この2つの質問で客観的なデータは揃います。
例えば「通気口が一切ない」などの特徴的な基礎を施工しているメーカーもありますが、覚えきれない場合は確実にこの2つはメモしておきましょう。
それではまた。
この記事へのコメントはありません。