皆様こんにちは。
“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。
本日は
住宅の坪単価の秘密
をご紹介致します。
住宅を検討する上で最も重要とも言える価格。間取りや性能も大事ですが、ご予算に合ったメーカーを選定することはとっても大切です。
住宅を検討することは労力も時間も多く費やす行為。1社の提案に最後までお付き合いするだけで合計10時間ほどは必要だと思います。
そこで自らの予算に合わないメーカーに貴重な時間を取られたくないですよね。
検討初期の段階である程度の予算感を把握して検討を進めるかどうかのジャッジが必要です。
「坪単価はいくらですか?」だけでは足りない
営業マンとして接客をさせて頂いていた際、お客様から坪単価について聞かれるシーンはたくさんありました。
私が勤めていたメーカーはどちらかと言えば高額な部類にあった為、馬鹿正直に答えるのは実はちょっと抵抗が。。。
住宅メーカーの営業マンの心情には下記のような葛藤があります。
- あんまり高いと思われると検討すらしてくれないかもしれない。。。
- まずは検討をしてもらって気に入ってもらわなきゃ何も始まらないんだよなー。
- けれど嘘を付くわけにもいかないし。。。
- 実際に見積もり出すときにあまりにも乖離していたらマズイし。。。
- よし、ここは安く見える方の坪単価をお伝えしよう。
- それであれば嘘をついているわけではないし、検討もしてくれるかもしれない。
こんな事を考えながら「坪単価60万円から です。」と曖昧な答えをしています。
もちろん曖昧になるのは当然ではあります。
建築規模にもよりますし、オプションをどこまで付けるかによって変動するのは当たり前です。
ここで注目して頂きたいのは“安い方の坪単価がある”ということです。
“高い坪単価”“安い坪単価”とは
坪単価には2種類あります。建物の価格のみを伝える“安い坪単価”と解体費用や水道工事費用なども含める“高い坪単価”です。
建物の価格には基礎を含めた上物のみの価格が該当します。
これを坪数で割ったら安く見えますよね。
これが“安い坪単価です。
一方、施主様は建物だけを購入することはまずありえません。付随する工事も同時に依頼する為、下記のような工事費用が追加で必要です。
- 古い家屋の解体費用
- 水道工事費
- 電気工事費
- ガス工事費
- 外構工事費(門や塀、お庭等のエクステリア工事)
- インテリア工事費(エアコン、カーテンなどのインテリア)
- 地盤改良工事費
- 各種申請費用
これらの工事費用は絶対必要な上、決して安くない工事費用です。
解体工事費や地盤改良工事費は不要なケースもありますが、これらを合わせると600万円〜800万円にものぼります。
35坪の住宅の場合でも坪単価17万円〜22万円も差が生まれる計算です。
つまり建物だけの坪単価が60万円の場合、付随する工事費を含めると80万円まで上がるわけです。
坪60万円と坪80万円では全然印象が違いますよね。
少しでも安く見せたい場合、この“安い方の坪単価”をお伝えするケースもありますので注意が必要です。
ではどうすればしっかり比較できるのでしょうか。
それは屋外工事費等も含めた坪単価ですか?
坪単価を聞いた後、「屋外工事費も含めた坪単価がその額ですか?」と聞きましょう。
極力具体的に「解体工事費も含んでますよね?」や「太陽光発電システム何kWの想定ですか?」のように確認しておくとより正確な額を知ることが出来ます。
そのメーカーの気に入っているオプションがあればそれもしっかり含んでもらうようにしましょう。
勿論断定的な数値を知ることは難しいとは思いますが、坪単価だけを聞くよりも具体的な価格帯を知ることができるはずです。
営業マンを擁護するわけではないのですが、決して騙すつもりがあって言っているわけではないことだけは分かって頂きたいなと存じます。
自社の商品に自信があるメーカー程、「うちの商品を知ってほしい!知ってもらえたら気に入ってもらえるはず!」と考えています。
ただ展示場を案内しただけで終わりたくない、という営業ゴコロもどうかご理解頂ければ幸いです。。。
いかがでしたでしょうか。
坪単価が分かっても自分が求める坪数が分からなければ予算と照らし合わせることが出来ませんよね。
次回は坪数の目安をお伝え致します。
それではまた。
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