鉄骨住宅?木造?それぞれのメリット・デメリット

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皆様こんにちは。

“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。

 

本日は

鉄骨住宅と木造住宅、それぞれのメリット・デメリット

についてご紹介致します。

住宅をご検討される際、最初から最後まで悩み続けることなのではないでしょうか。

これは住宅メーカーの営業マンに聞いてもホントのところを聞くのは難しいでしょう。

なぜならば最終的には「自社の製品が1番」という話に持っていきますから、どちらかに寄った説明になると思います。

しかしながら私は元営業マンですから、そんなシガラミがありません。

中立な立場で申し上げさせて頂きます。

 

しかしながら、、、ごめんなさい。

結論から申しますと、どちらが正解、ということはありません。

両者に一長一短があるとお考えください。

まずは木造住宅から参りましょう。

木造住宅のメリット

安価なケースが多い

ローコストメーカーと呼ばれるメーカーは全て木造メーカーです。

タ◯ホームやアキュ◯ホーム等は全て木造ですよね。

ですから費用を抑えたい場合には木造メーカーから探すことをお勧めします。

しかしながら不動産に掘り出し物はありませんから、安いのは安い理由があります。

これは木造住宅のデメリットでお話致します。

暖かい家になりやすい。

冬に寒い家なんて嫌ですよね。冷たい外気を室内に入れないような家が良い筈。この断熱性は住宅検討においてかなり大きなファクターになるのではないでしょうか。

家の断熱性能は良い断熱材を使うことや気密性能を上げることによって変わるのですが、素材そのものも関係します。

鉄と木、寒い空間に同じ時間置いておくと、どちらがヒンヤリ冷たくなるでしょうか。

鉄ですよね。

つまり熱伝導率が高いのです。

外気を伝えやすいのは鉄ですから、断熱性能の観点からはデフォルトで不利なわけです。

間取りの自由度が高い

現代の鉄骨住宅であっても間取りの自由度は高いと思います。

望むことの殆どが叶えられると言って良いでしょう。

けれど比較をするとやはり木造の方が自由度は高いです。

これも素材の差で、鉄骨を加工するのは大変ですし、ある程度の規格があります。2×4はある程度規格がありますが、木造軸組工法(いわゆる在来工法)であれば自由度は高いとお考えください。

何となく落ち着く

凄く漠然とした内容で記しましたが、日本人の皆さんならば分かるのではないでしょうか。

木造家屋って何となく落ち着きますよね。

無理やり理屈を付けるならば、鉄の箱に入れたマウスよりも木の箱に入れたマウスの方が長生きするそうです。(どこかのメーカーがこんな訴求をしてました)

ただ住宅の場合は骨組みの話であって、鉄骨住宅であっても木材はたくさん使いますし、インテリアで木のぬくもりを感じられる仕様にすることも可能です。

メリットと呼ぶには弱いかもしれませんね。。。

 

木造住宅のデメリット

選ぶのが大変

これは上記メリット①に関係します。

70万円/坪 の木造メーカーもあれば40万円/坪 の木造メーカーもあります。

差は何なのでしょうか。

木材の質です。

極端な話、お寺の建築で使うような上質な木材もあれば割り箸に使うようなものもあるわけです。

つまりローコストメーカーは安い木材を使っているから安くできるわけです。

例えば「すべてヒノキを使ってます!」と言われると凄く良い木材を使っているみたいに聞こえますよね。

けれどヒノキの中でもランクはあって、安いものは安いです。

安い木材は長い年月が経つと、反ったり曲がったり伸縮したりします。

そうすると住宅に隙間が生まれて、気密性が低くなり、寒い家になります。

耐震性能も下がるでしょう。

営業マンは当然良いことばかりを言いますから、ジャッジがとても難しくなります。

腕の良い職人さんが少ない。

現在では住宅メーカーの殆どが工場を持っており、そこである程度作った上で現場に持ってきます。

主要部材を全て工場で作っているのであれば問題ないのかもしれませんが、現場で職人さんが工事をする工数が多いのであれば要注意です。

大工さんには資格はありませんから、昨日高校を卒業したばかりの新人さんが手がける可能性だってあるのです。

自分の家はやはり熟練大工さんにお願いしたいものですよね。

けれども殆どの場合、職人さんを指名することはできません。

天候の影響を受けやすい

鉄骨であれば主要部材が濡れてもある程度問題ありません。何故ならば錆止めの性能が非常に高い為、雨に打たれた程度でサビの原因にはならないからです。

けれど木材の場合、含水率が上がります。

要は水を含んで膨張してしまうわけですね。

ちゃんと乾くまで待ってから施工再開すれば良いのですが、それを待っていては工事が進みませんよね。

もしかしたら少しだけ膨張した状態で施工を進め、乾いて収縮してきたら軽微な隙間ができてしまった、なんていうケースもないとは言い切れないのです。

 

鉄骨住宅のメリット

耐震性能が安定している

先ほどの木造住宅のデメリット③の逆ですが、鉄の強度は一定です。

同じ規格なら全てが均一な強さを持っています。

つまり「この鉄骨住宅メーカーは弱い」なんてことは殆どないと考えて良いでしょう。

市場価値が高い場合が多い。

何か理由があって住宅を売却するケースもあるのではないでしょうか。

その際には木造に比べると鉄骨の方が高く売れるケースが多いです。

骨組みの経年劣化がしにくい。

木材は生き物ですから上記のように時が経つと反ったり曲がったりする可能性があります。

鉄はそれがありません。

鉄の弱点はサビと疲労破壊ですが、防錆材が優秀な点と、住宅の使用用途で疲労破壊を起こすことは考えられない為、経年劣化という観点からは鉄骨の方が優秀だと言えると思います。

しかしながら質の良い木材で、熟練大工さんが作れば木造でも長持ちする為、選び方を間違えなければここに差はないと言えます。

立派に見えるケースが多い

鉄骨住宅は重厚な外観になりがちな為、立派に見えます。

これは木造のあたたかみと同じで、フィーリングではありますが、私自身が施主ならばここも少し気になるところなので記載させて頂きました。

個人の所感に依る部分ですみません。。。

 

鉄骨のデメリット

重い

住宅は土地の上に建てます。

土地の地盤が弱ければ補強をする必要があるのですが、木造よりも重い鉄骨住宅は少しだけセンシティブになりがちです。

ただ、鉄骨であれば地盤改良が必要だけど、木材なら必要ない、というケースは少ないことも確かです。

解体費用が高い

数十年後、お子様やお孫さんの代で建て替える必要が出た際に、解体費用が木造住宅よりも高くなります。

当事者の代には関係のないことですが、デメリットの1つだと思います。

 

結論

検討初期から鉄骨or木造で決めてかかる必要はないと思います。

これまで記載したように、どちらが良いというものではありません。

予算に強い制限がある場合のみ木造に絞るという検討方法で良いと私は思います。

 

木造or鉄骨にこだわらず、営業マンとの相性や他の要素での検討をなさった方が良いと思いますよ!

 

それではまた。

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