建売住宅はお買い得?安さの秘密

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皆様こんにちは。

“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。

 

本日は

建売住宅が何故安いのか

についてご紹介致します。

 

土地を所有されていないかたは選択肢がとっても多くあります。

賃貸のまま、マンション購入、建売住宅購入、土地購入後に建築。。。

戸建てが欲しいかたにとっては建売住宅は魅力的に映るケースもあると思います。

何故なら土地プラス建物建築にかかるコストに比べて割安なケースが多いから。

建売住宅が安い理由をお話しする前に建売住宅のメリットとデメリットをお話致します。

 建売住宅のメリット

割安な場合が多い

相場的には2500万円の土地に新築建物がついて4000万円。確かに割安ですね。

住宅メーカーで建築をすると2500万円+3000万円の5500万円程はかかるであろうに、新築でこの値段は掘り出しものだ、とお感じになられるかもしれません。

広さや使い勝手を実感できる

注文住宅の場合は図面での把握になるので、実際の広さを体感することが出来ません。

「図面で見てた時はもっと広いと思ってたのに。。。」なんてこともあります。

その点建売住宅は既に完成している物件を見て決めるわけですから、そのような失敗を減らすことが出来ます。

時勢の対応がフレキシブル

例えば消費税増税。パソコン等の買い物の場合、買うと決めたその日が増税前であればその消費税が適応されますが、建物の場合は契約した日がベースではありません。

完工し、お引き渡しのタイミングが「購入」のタイミングになるのです。

つまり契約した日が増税前だったとしても引き渡しが増税後であれば高い消費税を支払う必要があるということです。

住宅メーカー側の建築工程によってズレが生じてしまうと問題なので、請負契約は増税半年前の契約を行えば増税前の税率が適用されるようになっています。

つまり2014年4月に消費税が8%に上がった際には2013年10月よりも前に契約書を交わした場合は、引き渡しが4月を超えても5%の税率が適用されたのです。

しかし建売住宅ならば工事日程を考慮する必要がありません。

「2ヶ月後に増税されてしまう!」というタイミングでも2ヶ月後までに引き渡しが出来るのであれば増税前の税率でOKです。

建売住宅のデメリット

カスタマイズが出来ない

壁紙の色や建具等、軽微なカスタマイズは出来るかもしれません。

しかしながら間取りの変更等の大掛かりな変更はできないことが殆ど。

間取りにあまり頓着がないかたや、よほど気に入ったものであれば問題ないとは思うのですが、夢のマイホームは思い通りにカスタマイズしたいのが本音ではないでしょうか。

中身が見えない

建売住宅は完成していることが多いので、建築途中を知ることが出来ません。

どんな断熱材が入っているのか、適当な工事をしていないか、など途中経過をご自身の目で確認することが出来ないのはデメリットの1つだと思います。

地鎮祭に同席できない

地鎮祭なんて不要だ、というかたには関係のないことですが、気にするかたは気にするのではないでしょうか。

ただ、私のお客様の中には地鎮祭を行わないかた、ご自分でやられるかたも多くいらっしゃいました。

因みに神主さんに納める玉串料の目安は5万円です。

 

以上が建売住宅のメリットとデメリットです。

では本題であるどうして住宅は安いことが多いのでしょうか。

建売住宅が割安なことが多い理由

利益を分散化できるから

土地と建物、両方セットで売ることが出来るのでどちらかで利益を確保する必要がありません。

どちらかの利益を多少減らしたとしても全体で利益が見込めていれば問題ないわけですね・

大きな土地を分割して売れるから

建売住宅は多くの場合分譲地として売り出します。

大きな土地は個人に売るのは難しく、地主さんとしても扱いが難しいところです。

小分けにして一人一人に売るよりも一括で建築業者に買ってもらった方がラクなんですよね。土地も一括で大量に買えば小分けにして一つ一つ買うよりも安くなる、という理屈です。

同じような間取り、設備で建物を建てるから

同じような間取り、同じような設備で複数の家を建てるのであれば、大量発注に繋がるので仕入れ値をある程度抑えることが出来ます。

大量生産したら単価が安くなることと理屈は同じです

単純に安い家なのかも。。。

私はこの理由が最も関係しているのではないかと思います。

相場が2500万円の土地に新築とセットにて4000万円で売る為には建物を1500万円で建てる必要があります。

上記の土地や建物の大量生産の論点からある程度安くなるとはいえ、1000万円も変わるものではありません。

また、本来2500万円の建物を1500万円で売るはずがありません。

住宅を建てる為に必要な費用は下記です。

①大工さんの人件費

②建物の資材費

③利益

①は大工さんにタダ働きしてもらうことは出来ませんから減らすことは難しいでしょう。

③も会社を存続させるには下げることには限界があります。

つまり②です。

安い木材を使えば安く建物は作れるのです。

建築基準法をクリアすることは簡単ですから、超高品質を度外視すれば安く作ることができるわけです。

ローコストで作った建物も10年程はボロが出ないものです。

品質の低い木材を使うと反ったり曲がったりして建物に隙間が生じたり、耐震性が下がったりする恐れがあります。

けれどそのような症状も10年間は出てこず、快適に暮らすことが出来るのです。

10年経てば保証もないでしょうし、購入者も「まぁ10年経ってるしな」と納得してしまうのではないでしょうか。

 

以上が建売住宅が安い理由です。

“品質の良い住宅”とは“20年後、30年後も構造躯体としての性能は変わらない住宅”だと私は考えています。

恐縮ですが、皆様には「目先のお得感」に騙されず、20年後、30年後も安心して住み続けられる建物を購入して頂きたいと思います。

もちろん「建売住宅は全て悪い」という訳ではありません。

信頼できるメーカーの建売であれば問題ないと思います。(大手メーカーの場合お買い得感は薄いとは思いますが。。。)

信頼できるメーカーとはどのようなメーカーか、後日エントリーしたいと思います。

 

それではまた。

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