ユニット工法のメリット、デメリットについて

shoki11

皆様こんにちは。

“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。

本日は

ユニット工法の特徴について

をご紹介します。

ユニット工法とは直方体の“ユニット(箱)”の単位で工場で生産し、クレーンを使って積み木のように組み上げていく工法です。

高層ビルなどで使われる工法でボックスラーメン構造とも呼ばれます。

住宅の完成イメージは下の図のようなものです。

unit

画像参照元:http://toyotahomefujieda.blog16.fc2.com/blog-entry-5.html

特徴は柱と梁のみで支える柔構造であり、スジカイが不要であることが挙げられます。

大手住宅メーカーではセキスイハイムやトヨタホームが採用している工法です。

ユニット工法のメリット

徹底した工業化住宅

鉄骨軸組工法も工業化製品としてのメリットがたくさんありますが、工場生産率という観点からはナンバーワンですので、工業化製品のメリットに魅力を感じられるのであればユニット工法はオススメです。

工業化製品のメリットとは品質のバラツキが少なく、安定した商品を作ることができる点です。

ユニット工法では構造体の組み立ては勿論、外壁の取り付け、窓の取り付けなど80%の工程を工場で行います。

制震装置が不要

ユニット工法はボックスラーメン構造ですので地震などの外力を受け流しながら耐える柔構造です。

つまり構造体だけで制震装置の役割を果たしている為、制震装置がなくとも高い耐震性能を実現することが出来ます。

工期が早い

80%の作業を工場で終わらせてしまうので工期は最も早いと言えます。規模や条件によりますがおよそ3ヶ月で完工することが出来ます。

3ヶ月ですと仮住まい先に持ち込む洋服などは1シーズンで対応できる為、荷物を減らすことが出来てラクですよ。

大空間、大きな窓がとりやすい

ユニット工法は柱と梁のみの箱で形作る為、壁や中間柱のない大空間をつくることが容易にできると言えます。

またスジカイが必要ない為、大きな窓を設けることも得意としています。

ユニット工法のデメリット

間取りの制限が強い

徹底した工業化製品の宿命ではありますが、規格に当てはめなければ成り立ちません。「ウチではこれが出来ないので、こういう案はいかがですか?」という会話が最も多い工法だと思います。

間取りに強い拘りがある(所謂“普通”ではないものを求めている)場合にはオススメできない工法です。

施工できない場合もある

ユニット工法は箱形のユニットをクレーンで吊り上げて積み木のように組み上げていきます。つまりクレーン車が進入できない場所には施工できないケースがあるということです。

都内など、道幅が狭いエリアでは建築が出来なかったり、本来必要ではない施工費用(特殊工事費用)がかかる場合があります。

リフォームが困難

鉄骨軸組工法と同じく、鉄骨の加工が困難な為、建てたメーカー以外のリフォーム業者では対応できないケースが多いです。

鉄骨軸組工法と比べて鉄骨が頑強、大きいことが多い為、このデメリットが最も受けてしまうのがこの工法です。

建てたメーカーでリフォームを依頼すると割高になることが多い為、大規模なリフォームをしなくて済むように将来を見据えた計画が必要です。

 

結論

ユニット工法はロジカルな性能訴求という面では優れておりメリットも多いのですが、反面デメリットも多い工法であると私は認識しています。

間取り提案を受けた上で、「その間取りを気に入っている」且つ「工事に問題のない建築予定地」であるならば良い工法だと言えます。

間取り提案の際、“できない事”に対して住宅営業マンは上手に別案を出してきますのでご自分の要望を強く持って判断するようになさってください。

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それではまた。

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