2×4(ツーバイフォー)工法のメリット、デメリットについて

shoki9

皆様こんにちは。

“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。

本日は

2×4(ツーバイフォー)工法の特徴ついて

をご紹介します。

ツーバイフォーはアメリカ発祥の作り方で、枠組み壁工法とも呼ばれます。

名前の由来は2インチ×4インチというサイズに規格化した木材を利用して建てることからきています。

他にもツーバイシックスと呼ばれる2インチ×6インチの木材を利用する工法もあります。

これはツーバイフォーと構造は同じなのですが、4インチではなく6インチにしたことから耐震性が高まるとともに断熱性能も高めることができます。

なぜ断熱性能も高まるかというと、建物の厚みが4インチから6インチに増しますので、その分断熱材を厚く充填することが可能だからです。

木造軸組工法(在来工法)は柱と梁で住宅を支えますが、ツーバイフォーは壁で支える構造。イメージとしては在来工法のスジカイ部分が壁面になったようなものです。

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画像参照元:http://www.jutakutenjijo.com/kanren/24/2×4.html

画像左部分に壁があるのですが、このように壁面で頑強に支えていることが特徴です。

ツーバイフォーのメリット

地震に強い

スジカイで地震などの外力から耐える補強をしている在来工法に比べてツーバイフォーは壁面で耐えています。このことから地震に対する耐力は在来工法よりも強いと言われています。

大工さんの熟練度に依存しにくい

ツーバイフォーは元々アメリカの開拓時代に始まります。

この頃は簡単に住宅を建てることが求められていた為、構造体はシンプルにする必要がありました。そうして生まれた工法なので、在来工法のように高度な技術がなくても品質の高い住宅を建てることが可能です。

現在、多くの住宅メーカーが工場で多くを生産し、現場での作業を減らしていますので大手メーカーに向いているとも言えます。

断熱性能が高い

ツーバイフォーは壁同士を繋ぎ合わせる構造体の為、気密性能を高くすることが容易に出来ます。

気密性能が高ければおのずと断熱性能が高まりますよね。

快適な家になりやすいわけです。

在来工法の場合、柱を据えてから床を合わせていく作り方ですが、ツーバイフォーは床の上に柱(壁)が乗ってくるいわゆる“床勝ち”。

床下から冷たい外気が侵入してくる心配が少ない為あたたかい家になるわけです。

ツーバイフォーのデメリット

間取りの自由度が低い

ツーバイフォーは壁で建物を支えている為、抜けない壁が多く存在します。

例えばコーナー部分です。

建物のコーナー部分は構造耐力上、非常に重要な部分なのでこの部分に壁が必須となるケースが多いのです。

リビングに大きな窓を2面、コーナー開口として設けるのはとっても素敵だと思います。

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上記のような素敵な窓の配置はツーバイフォーでは難しいとお考えください。

他にも柱も何もない大空間をとりたい場合にも少し出っ張りのような壁を立てないといけないケースもあります。

地震に強い作り方なのですが、多くの壁が必要な為、制約も多く出てしまうことを覚えておきましょう。

リフォームが困難

建築当初は完璧な間取りだったとしても、家族構成が変わったり介護が必要になった時には大規模リフォームが必要になることもあると思います。

在来工法など他の工法と比べて融通が利きにくいこともツーバイフォーのデメリットです。

「この壁を抜いて廊下を広くしたい」などの要望に応えられないケースがあり、希望通りの間取りにリフォームできないことも。

ある程度予想できる将来もあると思います。“親御さんと一緒に住む為に部屋を増やす”や“介護が必要になった時に廊下を広くする”、“お子さんが独立した時に余った部屋を繋げる”などです。

これらを予想した上で初期の間取りを組んでいけばこのデメリットはヘッジできるのではないでしょうか。

結論

ツーバイフォーは多くのメリットがある建て方なのですがクセがあるのも事実です。

上記のようにリスクヘッジを考慮した計画をしていきましょう。

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それではまた。

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