皆様こんにちは。
“元プロがアナタの夢をサポート!”をキャッチフレーズに住宅検討コンシェルジュをしております植田です。
本日は
鉄筋コンクリート住宅の特徴について
をご紹介します。
鉄筋コンクリート住宅はRC住宅とも呼ばれ、鉄骨の骨組みの周りにコンクリートを打ち強度を高めた構造体です。
鉄筋は引っ張り強度が非常に高く、コンクリートは圧縮強度に優れています。
つまり互いが互いの弱点を補い、メリットを活かすことで非常に高い強度を実現できる構造材であり、橋梁や高速道路などでも使われています。
大手住宅メーカーではへーベルハウスがこの工法を採用しています。
憧れの住宅というイメージもあるRC住宅ですが、良い点ばかりなのでしょうか。
鉄筋コンクリート住宅のメリット
耐震性能が高い
RC住宅は重量鉄骨であることが多く、且つ地震などの外力を面で受けて分散させるモノコック構造です。
つまり制震装置を設置した鉄骨軸組工法や、柔構造であるユニット工法と同じように揺れを受け流すことが出来ます。
これにより安定した耐震性能を実現できるのです。
デザイン性が高い
これは「コンクリート打ちっ放しがオシャレ!」という主観的なものではありません。鉄骨や木造の住宅では曲線や円状のラインを施すことが困難ですがコンクリートならば可能という意味です。
耐火性が高い
コンクリートは元々、火に強い材料です。大手メーカーでの耐火性能を比較するとよく分かりますが、RCであるへーベルハウスが最も耐火性能が高いと記憶しております。
へーベルハウスさんに水を差すわけではありませんが、私は耐火に関して建物の性能に拘る必要はないと思っています。
耐火性能を高める理由としては隣家の家事から自宅を守ることにありますが、その場合、外壁が焼け落ちるよりも換気口や窓から火が室内に侵入してくる方が早いと考えられるからです。
第三種換気などで換気口を無くし、窓にはシャッターが下りていれば耐火性能が高い方が良いのですが、稀なケースだと考えています。
防音性能が高い
コンクリートは防音性能が高い素材の為、音が漏れにくくなります。
大音量で映画鑑賞をしたいかたや、楽器演奏を部屋で行う場合には近隣に気兼ねなく楽しむことができます。
鉄筋コンクリート住宅のデメリット
断熱性能が低いことが多い
鉄筋コンクリート住宅は寒いイメージがありますよね。それはイメージだけでなく、熱伝導率が高いコンクリートと鉄筋を素材としている為、木造住宅に比べると夏は暑く、冬には寒い家になりがちです。
断熱性能はQ値で表されるのですが、それを公表していないメーカーも多く見受けられます。
経年劣化が目立ちやすい
例えばコンクリート打ちっ放しの住宅は建築当初、とってもカッコイイと思います。
しかしながら10年もすると黒ずんだり雨だれが付いたりと汚れが目立ってしまい折角のスタイリッシュさが台無しになってしまいます。
汚れが雨で洗い流される外壁材などもありますが、鉄筋コンクリートを扱うメーカーでこのような外壁を採用しているところを私はまだ知りません。
床が硬い
これはメリットと捉えるかたもいらっしゃるかもしれません。頑強な建物という印象があるからです。
床が硬いデメリットは下記の通りです。
- 歩行時に負荷がかかる
- 転んだときに被害が大きい
住宅は何十年も使うものですから誰もが必ずご年配になります。
または小さなお子さんはよく転びます。
おじぃちゃんおばぁちゃんが転んだりして大怪我をしてしまう可能性もありますので床は適度に柔らかい方が良いと私は思います。
建物が重い
建築する際、地盤の強さを測り、建物の重量に耐えられない地盤だと判明すれば地盤改良をする必要があります。
地盤改良の費用は条件によって異なりますが、30万円〜100万円程必要だとお考えください。
建物の重量が大きい鉄筋コンクリート住宅は地盤改良が必要になりやすいと言えます。
結論
鉄筋コンクリート住宅は秀でたメリットが多いのですが、デメリットもそれなりに多い住宅です。
また、木造軸組工法、ツーバイフォー工法、鉄骨軸組工法、ユニット工法、これらよりも恐らく最も費用がかかると思われます。
高い費用を投じてでも得たいメリットがあるのか、デメリットを覆すほどのメリットがあるのか、これらについてしっかりと検討しましょう。
1つ注意して頂きたいのは“憧れのRC住宅”というイメージを抱えたまま展示場に訪れ、信者にならないようになさってください。
へーベルハウスには“ヘーベリアン”と呼ばれる信者がいるほど「素敵感」を演出することが上手です。
冷静に検討した上でRC住宅を選ばれるのは良いのですが、一生に1度の買い物を盲目的に決めることだけは避けることをお勧め致します。
それではまた。
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